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2016年12月 3日 (土)

勝手に「伊予のくに一国参りウォーク」(第2回・まとめ)

<第1日目>(2016/11/23)

2016_11_1前夜、初めて利用する新宿バスタ(ホントに便利になりました!)を19:50に出発した夜行バスは、朝9:30に愛媛・八幡浜に到着。

夜行バスには慣れたと思っているものの、なかなか熟睡というわけにはいかない。

2016_11_2不思議なことに新宿から横浜までは結構寝られるのに、それ以降は寝返りを打つことが多く、うとうと状態・・・。

八幡浜駅からJR特急宇和海で前回の終着地・卯之町駅に向かった。

2016_11_4卯之町駅は前回(去年の10月)に打った最後の札所・43番明石寺の最寄駅である。

駅で身支度を整え、「証拠写真?」を撮って菅笠をかぶると「お遍路」モードに切り替わる。

2016_11_510:20に出発。国道56号線を松山方面に歩き始める。

ちょうど1時間ほど歩いたとき、国道から遍路道(脇道)に入ろうとしたところで、軽トラがスーッと停まった。

2016_11_6助手席の窓を開けて、年配の男性が何やら呼びかけている・・・「お遍路さん、お遍路さん!」

「お遍路=自分のこと」と気づくのにちょっと時間がかかった。

2016_11_7近づくと、手に持った3つのみかんを差し出された。「お接待です」と。

ありがたくいただき、のども乾いていたので早速一つを美味しくいただいた。

そういえば、去年も歩き始めてからすぐに、みかんをいただいたことを思い出した。

古い町並みを抜け、遍路道と国道を交差しながら鳥坂峠を目指す。

2016_11_8鳥坂峠には遍路道とトンネル利用の二通りがあるが、今日は時間が惜しいのでトンネルを選択した。

トンネルの入り口で反射タスキを借りて首にかける。

2016_11_9が、このトンネルは歩道がなく、すぐ横を車がビュンビュン通り過ぎるので、結構怖い。

側溝の蓋の上というよりは、さらに壁際に寄りながら歩いていく。

2016_11_10トンネルを抜け、反射タスキを返してしばらく歩くと大洲市に入る。

遍路道(と言っても林道だが)を通り、古い町並みを抜けて進む。

途中でコンビニを見つけて肉まんを買い、道を確認した。

2016_11_13橋のほとりで川を眺めながら遅い昼食として肉まんをいただく。

肱川を渡るとき、橋の欄干にやたらイタズラ描きがあることに気が付いた。なんで?

2016_11_14ちょうど橋の架け替え工事をしているところで、壊される橋に思い思いの落書きができるようになっていたようだ。

15:00ちょうどに十夜ケ橋(とよがはし)に到着。

2016_11_15十夜ケ橋とは「昔、弘法大師が行脚のおり、この辺りにさしかかった時、日が暮れてしまい、泊まるところもなく空腹のまま小川に架けた土橋の下で野宿をされました。その折に、一夜限りとはいえ夜明けまでの時間が十夜の長さに感じられ「行きなやむ 浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋と思ほゆ」と詠ったことから十夜ヶ橋と名がついたといわれています。」(十夜2016_11_16
ケ橋HPより)

お遍路さんが橋の上を通る時、杖をつかないという風習はお大師様を「上から杖でつかない、杖の音で起こさない」という思いから起こったものとされています。

2016_11_18橋の下には「寝釈迦」ならぬ「寝大師」像が置かれ、お遍路さんが般若心経を読んでいた。

16:05内子町に入る。

2016_11_2120分ほどで内子座に到着。

ここは今年の5月、「プチ移住」で室戸に来ていた時に訪ねた場所だ。

今夜の宿・旅館松乃屋宿はこのすぐ近くだった。

2016_11_22旅館はちょっとお値段高めではあるが、お遍路向けの割引コースがあり、食事も豪華でお風呂もゆったり入れて、ランドリーも自由に使えるのでありがたい。

「お遍路中は飲まない」と決めて(?)いたのだが、お風呂から出た後で目2016_11_23
に入った自動販売機にあった「一番搾り愛媛づくり」に魅かれて、つい美味しく飲んでしまった。

何と意志の弱いことで・・・。

<第2日目>(2016/11/24)

6時半から朝食をいただき、7時20分に出発。

2016_11_24雨は止んでいるものと思い身支度をしていたのだが、玄関を出ると小雨が降っていて、あわててカッパのズボンをはき、傘を広げた。

長岡山トンネルを抜け、和田トンネルを抜けて、大瀬の集落に入る。

この一角に大江健三郎の生家があるとのことだったが、特定できなかった。

おそらくこの写真に写っているどこかがそうだと思うのだが・・・。

2016_11_26途中の交差点で道を確認していると、おばちゃんに声をかけられた。

「よかったら柿持ってきな。接待するよ」と。

近くにあった無人販売所の主であるようだ。

2016_11_27あちこちに無人販売所があり、「富有柿」が置いてある。

3個一袋入りで100円。

大ぶりの柿なのでズシリと重い・・・。

2016_11_27_2「気持ちだけありがたくいただきます。ありがとうございます」とお断りさせていただいた。

富有柿はこのあたりの名産であるようだ。

2016_11_28大宝寺28㎞、岩屋寺37㎞の道路標識が見えてきた。

その先の橋を渡って少し進むと、民家の壁に手書きの案内が貼ってあった。

2016_11_29「← へんろ道 鴇田峠 44番大宝寺 21.5㎞」

「農祖峠 44番大宝寺 28.4㎞ →」「車両 →」

鴇田峠の方が登りはきついのだが、さすがに7㎞も短縮できるのであれ2016_11_30
ば・・・

と鴇田峠方面に向かった。

11:00立派なヘンロ小屋に到着。

2016_11_31途中で正月用の松飾になるのだろうか、ぎっしりと整えられた松が並んでいた。

11:50休憩所に到着。

2016_11_32荷物をおろし、行動食で昼食となった。

天気は大分回復し、青空が見えてきた。

13:15三島神社に到着。

2016_11_36林道と遍路道がときどき交差しながら標高を上げていく。

14:00下坂場峠に到着。

地図によればここは標高570m。

2016_11_412016_11_43昨日もらったみかんを食べ一息つく。

14:20由良野に到着。

「鴇田峠2.3㎞ 大宝寺6.0㎞」の標識が立っている。

2016_11_452016_11_48道は遍路道に入り、鴇田峠目指して登りが続く。

だんじり岩の横を通り、15:02鴇田峠に到着。

案内板には標高800mと記されていた。

2016_11_50この先800mを超えるのは雲辺寺だけである。

道は一挙に下りに入り、林道と交差しながら遍路道を下って行く。

当初の予定では、今日は宿に先に入り明日大宝寺を打つつもりだったが、2016_11_52
まだ時間も早い。

15:45第44番大宝寺の山門をくぐる。

16:00大宝寺に到着。

2016_11_54四国88か所のちょうど真ん中に当たる札所である。

本堂と大師堂をお参りする。

1年1か月ぶりに唱える般若心経はぎこちない・・・。

2016_11_5516:50今日の宿・でんこに到着。

お客さんは私一人だったようで、ゆったりと過ごさせてもらった。

 

<第3日目>(2016/11/25)

2016_11_58朝ご飯を美味しくいただき、大きな荷物は預けて(岩屋寺までの打戻りになるので)小さなナップサックに納経グッズを詰めて7:20出発。

昨日来た道を少し戻り、大宝寺との分岐を通過し一路岩屋寺を目指す。

2016_11_59峠御堂トンネルに入る(ここも段差のないトンネル)。

反射タスキがあったようだが、うっかり見落としてしまい、懐中電灯を点けて通過した。

2016_11_60「かかしの里 in畑野川」の幟が道路沿いに立っている。

「かかしの里」というところがあるようだが、そこまでは足を延ばさなかった。

2016_11_64へんろ道に入り、落ち葉をガサゴソと踏みしめながら八丁坂を目指す。

9:07八丁坂に到着。

八丁坂の案内板には「昔の人は、急なこの延長2,800mの坂道を、修行のへんろ道として選びました。弘法大師が開かれた岩屋寺は、霊場中最も修行に適した場所であるから、参道は俗界の道を行かず、峻険な修業道として八丁坂を「南無大師遍照金剛」を唱えながら登りました。」

2016_11_66八丁坂茶店跡の看板が立っている。岩屋寺まではあと1.9㎞の表示。

しばらく進むと足元に名刺が落ちているの見つけた。

ふっと気になってしゃがんで見ると、なんとあの「民宿大岐の浜」の女将さ2016_11_68んの名刺だった。

おすぎが昨年、一昨年とお世話になった足摺岬に向かう途中の民宿だ。

こんなところでと思いながら、拾い上げ納経グッズの袋に収めた。

これも何かの縁・・・。

岩屋寺までは一挙のくだりだ。

2016_11_692016_11_71「せりわり(白山)行場」の看板の脇を下って行くと、

10:15「逼割(せりわり)行場」に到着。

鍵のかかった木製の扉に掲示が貼ってあった。

「注意! 梯子の老朽化・腐食が進んでおり危険ですので、当面の間、梯子より上への登拝を中止とさせていただきます。
2016_11_702016_11_72遥拝にてお参り願います。」

覗くと大きな岩と岩(崖と崖)の間に人が一人通れるような細い道が上に向かって伸びている。

2016_11_75岩屋寺に降りる途中に不動明王像が立っている。

岩屋寺の本尊は不動明王だ。

10:30第45番岩屋寺に到着。

先に大師堂のお参りを済ませ、本堂に向かう。

本堂はまさに切り立つ崖を背景に建っている。

2016_11_762016_11_77本堂の脇に梯子が掛かっており、崖の途中の窟に上ることができる。

ここで修験僧が修行をしていたのだろうか・・・。

2016_11_80「修行場」ということを強く意識するお寺である。

山を下り、古岩屋トンネルを抜けると古岩屋の切り立つ岸壁が見えてくる。

街に戻り、でんこで預けた荷物を受け取り、今日の宿・桃李庵に向かった。

15:10桃李庵到着。

ご主人と奥様に迎えられる。

2016_11_82何かの案内に、ご主人は脱サラされて民宿を始められたと書かれていた。

この日の宿泊客は4人。

おすぎ以外は通しの方で、二人は逆打ちだという。

夕食をしながら、ご主人も交えて2時間近く遍路の話が弾んだ。

<第4日目>(2016/11/26)

2016_11_836時から4人で朝食をいただき、宿泊していた皆さんにも見送られながら6時半に出発。

霧が出ていたが、天気は大丈夫そうだ。

2016_11_87三坂峠を越え、浄瑠璃寺を目指す。

途中の坂本屋の板戸に「ミュージカル お遍路さんどうぞ」のポスターが貼ってあった。

2016_11_89ジェームス三木の脚本・演出で坊ちゃん劇場の10周年記念作品だという。

機会があればぜひ観てみたいものだ。

2016_11_902016_11_918:15網掛石に到着。

青空が広がり、長い影がくっきりと映る。

9:00ちょうどに第46番浄瑠璃寺に到着。

2016_11_932016_11_97ここから先は札所の間隔が短い。

9:30第47番八坂寺に到着。

八坂寺を出て、文殊院の前を通り、10:20札始大師堂に到2016_11_100
2016_11_101着。

中に入ってお参りをする。

11:00第48番西林寺に到着。

2016_11_1052016_11_104西林寺を出て40分ほど歩くと、第49番浄土寺に到着する。

入ってすぐの所に仏足を刻んだ石が置いてある。

本堂、大師堂をお参りし、改めて仁王像を観て次の札所繁2016_11_111
多寺に向かう。

途中の湖(溜池?)で少し時間をロスし、13:00第50番繁多寺に到着。

当初の予定よりだいぶ早く進み、次の石手寺に向かう。

2016_11_11613:53第51番石手寺に到着。

ここは道後温泉が近いということもあり、観光客が目に付く。

入口の門には「集団的自衛権不用 不殺生祈りの会」の立て看板が立っ2016_11_117
ていた。

テーブルの上には、「真の仏教と日本国憲法の理想」「仏教と金子みすずの詩」 etc.

いろんな冊子が並んでいる。

三重塔の周りにも「不殺生折鶴 戦争やめよう 誰一人殺してはならない」をはじめ、様々な看板が立ち並んでいた。

2016_11_119「物言う仏教」なのであろう。

その潔さは気持ちいいくらいだ。

境内は広く、見どころ満載のお寺である。

2016_11_122宝物殿ももう少し時間があればと思えるほど楽しめた。

石手寺を出て、道後温泉の本館に向かう。

今日は土曜日、相変わらず観光客でにぎわっている。

2016_11_126ここで打ち止めにし、次回は道後温泉からという選択もあったが、もう少し歩けそうだという判断で松山駅に向かうことにした。

最後の詰めが甘く、松山市駅を回ってしまい、遠回りしながらJR松山駅に到着した。

前回と同じように駅前のKISUKEの天然温泉に入った。

ここは大きな荷物用のロッカーを貸してくれるので、リュックを背負った身としてはありがたい。

おまけに11月26日(いい風呂の日)といういことで、食事も割引きでとることができた。

お土産を買い、19:20のバスに乗って東京に向かった。

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