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2013年9月 5日 (木)

勝手に「あわのくに一国参りウオーク」(後半)

<1日目>

朝6時過ぎ、深夜バスで徳島駅到着。

駅近くのセブンイレブンで朝食とお昼用のおにぎりを購入。

ベンチで朝ごはんを済ませ、歯を磨いて列車に乗り込んだ。

2013_8_30_017時過ぎに鴨島駅に到着。

歩くと40分ぐらいのようだが、今回は時間が惜しいのでタクシーを利用した。

2013_8_30_027時20分、第11番藤井寺に到着。

前回6月に、上の息子といっしょに1番の霊山寺から11番の藤井寺までを歩いていたが、今回は夏休みを利用して後半を歩くことにしていた。

2013_8_30_03残念ながら息子は休みの日程が合わず、今回は一人での遍路となった。

藤井寺の納経は前回済ませていたが、道中の安全をお願いし手を合わせた。

2013_8_30_047時半、本堂の左側にあるへんろ道に足を踏み入れた。

「最後まで残った空海の道ウォーク ←焼山寺」と書かれた案内板が迎えてくれる。

5分ほど歩くと急な上り坂に差し掛かる。

「へんろころがし 1/6」の案内板。

これから、「へんろころがし」と呼ばれる急坂が6か所あることを示したもの。

焼山寺に向かうへんろ道は、四国88か所のうちでも一番の難所と言われている所だ。

約9キロのリュックを背負っての山登り。

2013_8_30_05この道を歩いて記録をweb上に残している方の忠告に従い、ペットボトルを3本用意したのが結構重い…。

15分ほどで街並みが見下ろせる場所に出た。

1人の若者が休憩をとっていたので腰をおろし話し始めた。

一人の歩き遍路で88か所を回るつもりとのこと。

2013_8_30_06いっしょに歩き始める。

8:15 水大師に到着。

登り始めてから1時間、長戸庵に到着。

2013_8_30_07休憩の間隔が少し短くなりながらも、若者の馬力に引っ張られて1時間ほどで柳水庵に到着。

藤井寺と焼山寺のほぼ中間になる。

2013_8_30_08ここが最後の水場。

顔を洗い、汗をぬぐってしばらく休憩。

続く上りは結構きついが、愚痴を言い合える相手がいるのは実にいい。

2013_8_30_09一人で何も言えずに一歩一歩踏みしめていくのはかなりつらい。

休憩をはさみながら1時間ほど登ると急な石段が目の前に現れる。

その坂の上には大きな杉の木を背にした弘法大師像が立っている。

2013_8_30_10そこから1時間ほどで「へんろころがし 6/6」を越える。

最後の長いアプローチを経て、12:30ついに第12番焼山寺に到着。

5時間と言うのはかなりいいペースで来られたようだ。

2013_8_30_11いっしょになった若者のおかげだ。

焼山寺は賑やかだったが、それはお遍路さんが多かったからではなく、お祭りの準備をしている地元の方がたくさんいたからだ。

2013_8_30_12すでに一杯入ったじいちゃんたちが、赤い顔をしながら祭りの準備をしていた。

本堂、大師堂を回り灯明・線香を上げ、久しぶりに般若心経を読んだ。

2013_8_30_13納経帳への記帳と朱印をいただく頃には、降り始めた雨がかなり強くなっていた。

雨宿りも兼ね、売店・食堂でうどんをいただく。

2013_8_30_14持っていたおにぎりも食べる。

1時間ほどゆっくりしていると、雨は止んできた。

2時少し前に焼山寺を出発。

山を下りはじめる。

1時間ほどで麓の鍋岩まで下りる。

2013_8_30_15と、雷が鳴り始め雨が振り始める。

ラッキーなことにちょうどそこにあった「へんろの駅」に滑り込み。

ものすごい雨と風も出始めたが、屋根の下でやり過ごすことができた。

20分ほどで雨が小やみになった。

若者とはそこで別れ、今夜の宿なべいわ荘に向った。

3時半になべいわ荘に到着。

玄関にはスリッパが2足並べてあった。

ということは、おすぎの他にもう一人お客さんがあるようだ。

お風呂を使わせていただき、洗濯・乾燥機(有料:250円)も使わせていただいた。

6時ちょっと前に夕食の準備ができたとの連絡。

食堂に行くと後から着いたもう一人の方が浴衣で現れた。

話しを聞くと、藤井寺を出たのが9時半ごろで、激しい雨が降り始めた時には、まだへんろころがしの4/6あたり。

あわてて車道まで出る途中で転倒し、手首を痛めてしまったとのこと。

タクシーを呼んで、宿に直行となったようだ。

夕食を終わり精算すると後はとくにすることもない。

台風接近のニュースを見ながら、うつらうつらしていたら、香川の息子から電話が入った。

時計を見ると9時15分。

宿の近くまで来ているが、真っ暗で何も見えないので下まで降りてきてほしいとのこと。

念のためにと持ってきた懐中電灯を手に持ち1階に下りる。

すでに玄関には鍵がかかっていたが、食堂には明かりがついていて、まだご主人がテレビを見ていた。

事情を話して玄関を開けてもらい、懐中電灯を照らして下の道路まで下りて行った。

「やぁ、お父さん、遠いね~。道は狭いし」

手には菅笠!

6月に一緒に歩いた時に購入して使ったもので、息子の社宅に置いてあったものだ。

2時間とちょっと、高速を飛ばし、狭く暗い焼山寺に向かう道を走ってきてくれたのだ。

息子の行動にあきれつつも嬉しくはあり、焼山寺で買っておいたお守りと、ガソリン代だと思わず大枚をはたいてしまった。

帰ったら必ずメールを入れるように伝え、車を見送った。

<2日目>

2013_8_31_016時半から朝食。

とりあえず雨は上がっている。

今日は平地の歩きなので、半袖半ズボン+菅笠というスタイル。

2013_8_31_027時ちょっと過ぎに出発。

カーブミラーを使って自分の写真を撮る。

1時間ほどで、見晴らしの良い場所にある「ヘンロ小屋神山」に到着。

2013_8_31_03向いの山々を眺めながら、しばし休憩。

11:45 第13番大日寺に到着。

お参りを済ませ、納経所で記帳してもらっているところに、昨日いっしょに2013_8_31_04
なった若者が到着。

しばらく待って、境内のベンチで一緒にお昼を食べる。

8時半に宿を出たとのこと、かなりのハイペースで飛ばしてきたようだ。

2013_8_31_0530分ほどで第14番常楽寺に到着。

弘法大師との同行2人もいいが、実際に連れがあると言うのはなかなか楽しいものだ。

2013_8_31_0630分ほどで第15番國分寺に到着。

大師堂の建て替え工事中で、今年度中には完成予定との看板が出ていた。

2013_8_31_07次に訪れることがあれば新しい大師堂が迎えてくれることになりそうだ。

30分ほどで本日の最終寺、第16番観音寺に到着。

宿は近くの鱗楼さん。

2013_8_31_08が、まだ3時を少し過ぎたところ。

荷物だけ置かしてもらい、明日に予定していた第17番井戸寺を訪ねることにした。

2013_8_31_09案内シールを途中で見落としたのか少し道に迷ってしまい、30分ほどで到着。

朱塗りの見事な山門が迎えてくれる。

お参りをしている間に急に雲が広がってきた。

連れの若者は、今日は11番近くの宿に泊まることになったようで、車が迎えに来ていた。

まぁ、進む方向は同じ、明日もまたいっしょになるだろうと手を上げて別れた。

雷が鳴りだし、雨粒がポツポツと落ち始めてきた。

急ぎ足になりながら、道に迷わないように気を付けながら鱗楼にもどった。

お風呂を使わせてもらい、洗濯も済ませた。

6時から夕ご飯。

おすぎの他に、車で回られているという年配の男性が一緒。

2013_8_31_10御膳一杯に鉢や皿が並び、ごちそうだ!

おまけにお接待なのか、「今できたばかりの水餃子、よかったら食べてください」と熱々の水餃子をいただいた。

食べきれないほどの量だったが、どれも美味しく、結局完食!

「出されたものは残さず食べる」を基本にしているが、この分では自宅に戻るときには体重が増えているかもしれない。

<3日目>

6時半からの朝食も美味しくいただいて、7時少し過ぎに出発。

止んでいた雨が降りだし、雨具の用意をする。

近くの観音寺で簡単にお参りし、井戸寺に向う。

今日は迷わずに最短コースで到着。

昨日はのぞかなかった「面影の井戸」をのぞいてみた。

菅笠をかぶった自分の姿を確認。(よかったよかった)

ここはのぞき込んだ自分の姿が映れば無病息災で罪が滅びるが、映らなければ3年以内に不幸が訪れるとの言い伝えがあるところ。

天気予報通り、雷が鳴り始め、空には暗雲が。

へんろ道には峠越えが在るとのことだったので、大降りする前に越えたいと思い急いだ。

が、相変わらずの方向音痴と注意散漫。

2013_9_1_02_2どこかで案内板を見落としたのか、気がついた時にはずいぶん車道を進んでいた。

しかし、これが幸いし、雷が鳴り雨が大振りの最中にはコンビニやタクシーの車庫など、屋根の下に逃げ込むことができた。

2013_9_1_03少し大回りになったが、徳島市内を巡り、12:45に第18番恩山寺に到着。

少しお昼の休憩をとり、若者が追いついてくるのを期待していたが、結局追いつかれることはなかった。

2013_9_1_04竹林のへんろ道を越え、1時間ほどで第19番立江寺に到着。

お参りをし、納経所で記帳してもらった後、宿泊の手続きをした。

今夜は立江寺の宿坊にお世話になる。

社務所から中に案内される。

部屋は2階。

2013_9_1_051階・2階とも広い部屋がたくさん並んでいたが、今夜の宿泊客はおすぎ一人!

お風呂を使い、洗濯・乾燥機を使わせてもらう(ここは無料でした)。

2013_9_1_06時間があったので、境内を散歩。

4時半ごろ、「少し早いのですがお勤めが始まりますので本堂にお願いします」と案内される。

2013_9_1_07_2住職の案内でお焼香をし、般若心経を一緒に唱えた。

時間にすると15分程度。

お勤めが終わると夕食の準備ができているとのこと。

こちらもちょっと早かったのですが、5時過ぎから夕飯をいただきました。

「宿坊」というと「お勤め」があったりで敬遠していたのですが、本堂の中も2013_9_1_08
見学できるし、食事も民宿と変わらず、ビールの自販機もありで、なかなか快適に過ごせました。

お寺にもよるのかもしれませんが、ここはなかなか良かったです。

ちなみに夜中、廊下・階段の電気は点いていたようです。

<4日目>

6時少し前から朝食をいただく。

2013_9_2_016時半、相変わらずの大雨注意報・警報が出ている中を出発。

「早め、早め」の行動が大事。

今日は、「1に焼山、2に鶴、3に太龍寺」と言われる難所の2つを越えてい2013_9_2_02_2
かなければならない。

これから登っていくだろう山々には雲が垂れ込め、ガスが湧いている。

途中の小学校から、元気の良い子どもたちの声が聞こえてきた。

2013_9_2_039月2日、世間は夏休みが終わり2学期が始まったのだ。

8:50 鶴林寺の上り口に到着。

「20番札所 鶴林寺掲示板」というガラス扉の立派な掲示板が立っていた

2013_9_2_03_2中には「歩き遍路の皆様へ」と題した注意書きが貼ってあった。

「鶴林寺までは3㎞、1時間30分くらいで歩けます・・・」に始まり、民宿の案内、途中で体調を崩した場合の連絡先Z(鶴林寺)まで書かれていた。

きつい坂もあったが、道が手入れをされていて、歩きやすい。

途中の案内板も分かりやすく出ている。

2013_9_2_03_3途中でひげをたくわえた年配の方に追いつく。

「暑いですね~」と言うと

「そりゃそうだよ、かっぱ脱いだら」っと言われる。

確かに、かっぱの上下を着ていたのだが、外からは濡れないものの、中の汗でグッショリだ。

2013_9_2_04かっぱの上だけ脱いで半袖になる。

風が通り、身体が少し軽くなる。

少し先に出発したその方を途中で抜き、はぁはぁ言いながら上を目指す。

2013_9_2_0510:10 第20番鶴林寺に到着。

見渡す限り、境内には人の姿が見えない。

お参りをし、記帳してもらう。

2013_9_2_06「今日は滑りやすいので気を付けてください。」と言われる。

「ここまでは歩きやすかったですね」と言うと、「ここから先は滑りやすいので、苔は踏まないように…」と。

2013_9_2_07言われた通り、太龍寺に向かう下り坂がいきなり滑りやすそうだ。

痛みが出始めた左ひざをかばいながら、慎重に下りていく。

1時間ほど下り、那賀川まで下りる。

2013_9_2_08そこから再び上りに入る。

結構きつい。

一人で愚痴も言わずに黙々と登っていく。

鶴林寺に比べてきつく感じるのは、擬木の階段だ。

確かに土を流さないようにするにはこういったものが必要なのだろうが、歩2013_9_2_09
幅が合わない。

1時10分、第21番太龍寺に到着。

境内は広く、本堂までのアプローチがとてもいい。

納経所でもしや若者が先に行っているかもと聞いてみたが、それらしき若者はまだ通過していないようだ。

2013_9_2_10壁に貼ってあった地図を見ると、旧へんろ道には×印が付いている。

山を下りるにはロープウェイか車道(林道)を通るしかないようだ。

お腹部分がくりぬかれた木製のフクロウが掛かっていた。

2013_9_2_11天気がよければフクロウ越しに、さっきまでいた鶴林寺が見えるらしいが、あいにくの天気。

近くの山と真っ白なガスしか見えない。

2013_9_2_12「ロープウェイは反対側」という看板方向に進む。

少し下り始めたところで急な大雨。

山門の下に逃げ込み、小やみになるのを待つ。

2013_9_2_13これから下っていく道を雨が川になって流れていく。

大丈夫だろうかと少し不安になる。

ロープウェイの誘惑が頭をもたげる。

行動食を食べているうちに20分ほどで小降りに変わる。

2時少し前に下山開始。

くねくねした林道を下っていく。

3時5分、今日の宿・坂口屋さんに到着。

感じのいい女将さんが、濡れたものを拭くタオルを出してくれたり、靴を乾かすための乾燥機を用意したりしてくれる。

ありがたくお借りし、靴も外の水道で汚れを落として乾燥機に差し込む。

2か所のツノ上のところに靴を指すと暖かい風が吹き出てきて靴を乾かす仕掛けだ。

お風呂を使わせていただき、2階の洗濯コーナーでさっきまで着ていたぐっしょり濡れた服を洗濯する。(洗濯・乾燥機代は無料でした)

しばらくすると本日2人目のお客さんが到着。

鶴林寺ののぼりで追い越した方でした。

太龍寺にはロープウェイで上り下りされたとのこと。

あの雨の中、正解だと思います。

歩いても車でもご利益は一緒ですから。

6時から夕食。

ひげのお方と向かい合わせで、あれこれと話しながら美味しくいただく。

<5日目>

2013_9_3_016時から朝食をいただき、6時半に女将さんに見送られて出発。

今日は12キロ先の平等寺まで。

相変わらず天気予報は悪く、大降りする前に大根峠を越えたいと早め早2013_9_3_02めの行動。

峠を越えた辺りで雷が鳴り始め、雨がポツポツと落ち始める。

木々や竹林の下り坂をペースを上げて進む。

2013_9_3_03ほぼ下り終ったところで雨が強くなる。

雑木林を抜けると木造の立派な建築物が見えてきた。

その脇を通り過ぎながら看板を見ると「ヘンロ小屋」と書かれていた。

リュックを下し、その建物の中でしばらく休憩。

立派な建物だ。

東照宮の五重塔のように親柱が吊ってあり、耐震性が高2013_9_3_04いらしい。

強い雨を眺めながら行動食をいただく。

雨が小降りになるのを待って出発。

2013_9_3_059時ちょうどに第22番平等寺に到着。

雨の中をお参りし、記帳をしてもらう。

他には車で回ってきた年配の女性が2人。

記帳所の人の話しでは、この時期はまだオフで人が少ないとのこと。

今年は暑かったことと、暑さがおさまったと思ったら台風がらみの大雨でさっぱりのようだ。

2013_9_3_07一番近いJRの新野駅までと思っていたのだが、時間がまだ早いのでもう少し先までと欲張る。

へんろ道と交わっている阿波福井駅まで行くつもりで歩き始めたが、いつものように最後の詰めがあまい。

2013_9_3_08いつの間にか福井駅を大きくオーバーランしており、もどるのはもったいない。

歩き遍路道から、いつの間にか車遍路道に入ってしまっていたようだ。

2013_9_3_10結局、電車の時間との競争で由岐駅まで歩き通す。

今回のお遍路ウォークはここで終了。

顔を洗って、徳島行きの電車に乗り込んだ。

徳島県最後の薬王寺は残してしまったが、それは次回の高知を歩く時までお預けだ。

今回は民宿や宿坊に泊まっての本格的なお遍路。

新しいリュックを買い、約9キロの荷物を背負ってのウォークだった。

天気はずーっと悪かったが、ラッキーなことに大降りするときには不思議と屋根の下に逃げ込めた。

次回は、札所間が長い高知に入る。

【関連記事】

勝手に「あわのくに一国参りウオーク」(前半)(2013/6/12)

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