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2013年1月17日 (木)

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)⑥

ことしも恒例の東洋大学「現代百人一首」の入選作品が発表された。

東洋大学のHPによれば、このコンテストは1987(昭和62)年に、大学創立100周年の記念行事として開始されたもので、今回で26回目となる歴史の長いものである。

授業の一環として取り組む学校もあるなど、大きな反響と多くの方々からの支持によって応募数も年々増加し、今回は54,107首もの応募があったとのこと。

今回の特徴として、”日本中が湧いた「ロンドン五輪」「金環日食」「iPS細胞」、「東日本大震災からもうすぐ2年。復興を祈り、訴える思い」、「スマホ」世代が感じるデジタル社会”などに関する作品が多かったとのこと。

ここでは例年にならって、1月15日に発表されたことしの入選100首の中から、平和や戦争に関するものを拾ってみた。

おすぎの力では批評することはできないので、ここでは転載のみさせていただく。

ぜひ東洋大学のサイトを訪れ、中高生(小学生も!)の豊かな感性あふれる短歌をご覧ください。

 

◆第26回東洋大学「現代学生百人一首」入選作品

戦場で命を懸けた山本さん あなたの意志は我らが引き継ぐ
(千葉県  高校3年生)

広島の時間を止めた原子力 福島でまた時間を止めた
(広島県 高校2年生)

オスプレイ海を渡りて沖縄へ つのる不安と届かぬ思い
(山口県  高校2年生)

テレビ観て不安感じる五年先 どうなってるの基地も私も
(沖縄県  高校3年生)

このほかにも短歌コンクールを主催している大学があります。

◆第11回 同志社女子大学 「SEITO百人一首」 短歌コンクール 入選作品

大学のHPによれば、「今年は全国の高等学校233校の16,656人の生徒諸氏から、学校単位もしくは個人で32,300余首の歌を送って頂きました。歌数・投稿者数は最も多くなりました」とのことである。

今回は戦争や平和に関する歌が多いように思う。

戦争がないこの時代の日本が 特別な時代と教わる日本史
(埼玉県 高校2年生)

紛争地サッカーをする子供達 彼らの近くに壊れた戦車
(岐阜県 高校1年生)

でこぼこのひやりと冷たいガラス瓶 閉じ込められた長崎の熱
(千葉県 高校2年生)

フリーハグ(Free Hug)国境こえてたしかめる 平和を望む人々の願い
(青森県 高校1年生)

小路奥一本鳥居ひっそりと 浴びたのだろうか原爆の雨
(千葉県 高校2年生)

大津波原発襲いぶっこわれる 見えないものに震えるフクシマ
(福島県 高校2年生)

あの日から時計の針は動かない 未だに心に降る黒い雨
(千葉県 高校2年生)

一瞬で鉄をも溶かす原爆は 容易に溶けぬ世界の負債
(千葉県 高校2年生)

戦争のつらさを語る祖母の横 ただ黙ってる祖父の背中に
(広島県 高校2年生)

(戦争や平和に関するものではないが、次の短歌が心に残った)

秋になり祖母の故郷の石巻 今年も秋刀魚が届かなかった
(埼玉県 高校2年生)

【関連記事】

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)⑤(2011/1/15)

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)④(2010/1/17)

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)③(2008/1/15)

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)②(2007/1/15)

「平和」を見つめる若い感性(現代学生百人一首)(2006/1/15)

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