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2005年10月29日 (土)

あれから5年・・・14(手術・おっぱいは?)

2000.10.17

夕食用の肉じゃがを作ってから病院に向かう。


病院に着いたのは11時ちょっと前。すでに点滴が始まっている。

安定剤を飲んでいるとのことで、結構落ち着いた感じ。


11時半になると、僕は買っていったお弁当で昼食。

連れ合いは看護婦さんに手伝ってもらい手術着に着替える。

1時半丁度に手術室に。「楽にね」と肩に手を触れてやる。

手術部に入って行く寝台を見送る。

手術は午後2時開始とのこと。


病室で「いっしょに年取れなくてごめんね」を読み終わる。

後はひたすら雑誌、新聞を読みつづける。

6時を過ぎて担当の看護婦さんが「今呼ばれましたので迎えに行ってきます」と元気に病室を出て行く。

待つこと15分。手術部の自動ドアが開いて戻ってくる。

うん大丈夫そうだ、顔色はいいし・・・。


部屋に入った後、看護婦さんがベッドに移し、「セット」をしてくれる。

婦長室に呼ばれ、執刀医の先生から手術の説明。

1.5センチのものと小さいものを回りを2センチぐらいつけて取ってみたが、乳首側と肩側にガンがあり、もう1回り大きくとってみた。しかし乳首よりも先にガンがあったので、温存はあきらめ切除したとのこと。

脇のリンパも3箇所とった。


3日ぐらいで傷が落ち着くので、リハビリを始めて肩が上がるようにし、10日から2週間ぐらいで退院できる見込み。

今日とった細胞やリンパの病理検査の結果が1ヵ月ぐらいで出るので、それを見てその後の治療を考えましょう。放射線はもうやらないので、ホルモン療法や抗がん剤など。

部屋に帰るが連れ合いはまだ麻酔で眠っているようだ。


しばらくして「ねぇ・・・」と呼ぶような声。

「お疲れさん」というと「疲れた」と聞こえる。

あまりよく聞きとれないささやき声で「おっぱいは?」と聞いてくる。

首を横に振ると一瞬ポカンとする。「そうか・・・」

先生から聞いた内容を簡単に話す。「仕方ないね・・・」とやはり寂しそう。こちらもつらい。

暑いというので、窓を開けそこにあったファイルであおぐ。

9時少し前に看護婦さんが来てくれたので帰ることにする。

「えーもう帰っちゃうの」という声。「また明日来るよ」


麻酔で朦朧としている中で「おっぱいは?」とくちびるの動きだけで問いかけた連れ合いの声・・・。

首を振ると何とも寂しそうな顔とにじんだ涙・・・。

あれから5年経った今でも、思い出すとなんとも悲しい・・・。

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